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2017.10.30

あなたの家は大丈夫?気になったらプロのシロアリ駆除を!

シロアリ被害は人事じゃない!気になったら早期に対応を

住まいの基礎を深刻なまでに傷つけてしまうシロアリ、その存在は知っていても、どこかで我が家は大丈夫と油断していませんか。実はシロアリは身近なところにも潜み、年々多くの住宅における被害をもたらしているのです。

一般に新築の場合、シロアリ被害を安全に防止する薬剤処理が施されていますが、その効果の持続期間は約5年といわれています。つまり新築から5年以上経過した住宅では、一定のリスクが存在するのです。最近、床がきしむ、隙間ができた、ドアの締まりが悪くなった、壁紙に黒ずみやしみが見える、柱に腐食したようなところがある、浴室の入口にカビや痛みがある、押し入れがカビ臭い、基礎部分や外壁、通気口にひびがあるといったことを感じたことはありませんか。それらはシロアリのサインかもしれません。

また、家の中で羽アリを発見したり、近所でシロアリ駆除を行っていたりした場合には、とくに要注意です。屋外にあるウッドデッキやポーチ、エアコンの室外機や雨樋の水が地面に直接流れている部分など、意外なシロアリに好まれる部分から侵入を許している可能性があります。シロアリ駆除は何より早期の発見と対策が重要ですから、気になったら早めに対応を検討しましょう。

プロに頼むと何が違う?どんなことをするの?

駆除や予防を検討するにしても、業者に頼まなくても自分でできるのでは?と思われるかもしれません。確かに手軽な対処商品もありますが、実際にきちんと効果のある作業を行おうとすると、暗く高湿度で動きも制限される床下に入らなければならなかったり、チェックすべきポイントを見逃してしまったりと、素人では限界があります。薬剤の安全性や確実性もプロの業者が用いるものとは違いがあるのです。

では、プロによるシロアリ駆除サービスはどういった内容になるのでしょうか。まず現状を調査するため、外回りから玄関部分、床下にも入り、目視や打音で隅々までチェックを行います。被害が確認されれば、その状況を報告書として、写真などをつけて提示してくれる業者もあります。

診断結果に応じ、説明の上、必要な施工処理に入りますが、駆除方法も被害状況や各家庭の事情などから選択することが可能です。赤ちゃんやペット、薬剤アレルギーをもつ方などがいるご家庭で、薬剤散布に抵抗があるという場合、シロアリの習性を利用しながら巣ごと根絶を図る「ベイト工法」タイプがよいでしょう。シロアリが好んで食べる餌状の薬剤を少量ずつ周囲に埋設して防除を開始、定期的に点検して新たな薬剤と交換しながら駆除していきます。この場合、数カ月で根絶を図れます。

より緊急な対応が必要な場合、すぐに高い効果を発揮させて撃退したい場合は、やはり床下へ薬剤を直接散布する「バリア工法」タイプがおすすめです。薬剤散布といっても、環境や人体に配慮した安全で臭いの少ないものを用いますから、過剰に心配する必要はありません。作業通路を確保の上、床下での散布処理を実施、浴室やタイル貼りトイレなどは壁面から、玄関は土間から、穿孔・注入して処理を行います。シロアリが侵入しそうな割れ目、接合部などの処理も丁寧に行われますから、住宅全体としてのバリア効果、予防効果も発揮されます。

防腐処理や調湿対策をサービスやオプションで行ってくれる業者もあり、適宜利用するとよいでしょう。必要な処理の領域や住宅タイプ、作業内容によって異なりますが、かかる時間は2~4時間程度で済みます。

多くの業者が無料点検と見積もりのサービス、施工後の保証などアフターサポートの仕組みを整備していますから、初めてでも安心して利用できるでしょう。シロアリ被害は、耐震性の低下や雨漏りの発生など住宅機能に深刻な欠陥を与えてしまうものですから、軽く考えず、賢く早期に対応しましょう。

(画像は写真素材 足成より)